なぜニートと付き合うのか

最近、わたしが気づいたのは、ここまで、結婚難、出会い難が進んだせいか、思いもかけないカップルが誕生していることです。たとえば、キャリア女性とほとんどフリ ターのような年下の男性とのカップル。もちろん、それ自体は悪くはないのですが、こうしたカップルが増えていくうえでは一つだけ難があって、相手の収入が不安定すぎるため、女性がかり腹をくくらないと、結婚にいたらないという点です。

 

l先日も、以前取材で知り合った二十代後半の美人キャリアウーマンに久しぶりに会いましたら、「今、ニ 1トとつき合っているんです」と言います。彼女は、それまでピンポイント着地のいい男狙いで、合コンも積極的にやっていたし、行けば必ず仲間がいるようなおしゃれなパーにも出入りしていました。とても魅力的な女性で、決して出会いに恵まれていなかったわけではありません。それがいったいどうして?尋ねると、彼女が言うには、結局、そういうところで見つける男性とつき合うには、どうしても自分が我慢をしなければいけなかった。メールしてもなかなか返事は来ないし、お休みの日も仕事があるからと会えるとは限らない。いつも自分が遠慮して、「こんな時間にメールしてもだいじようぷかな」とか「こんな時間に電話してもいいかしら」とか、常に気を遣っていたし、浮気の心配やだれかにとられてしまうのではないかという心配も絶えなかった。それが、相手がニートだと、とっても楽。

 

即レスで、会いたいと言ったら、いつでも出て来てくれる、つき合っていてすごく心地がいいと、そういうわけでした。

 

つまり、女性が求めるコミュニケーションの親密さを実現できるのは、実は、時聞があるニ トやフリ タ 男性だったりするわけです。今の二十代の女性は、それほど理想が高いわけではありません。ものすごい玉の輿などを望んでいるわけではないのです。むしろ、そんなところにいって苦労するなんて冗談じゃない、あまりに生活感の違う人とはつ き合いたくない。彼女たちのキーワードは「楽」「近」です。ものすごく理想が高かったのは、今や四十代にさしかかろうとしている、いわゆる「負け犬世代」までです。

 

とはいえ、彼女たちも自分の食いロぐらいは稼ぐけれど、彼を食べさせるほどのことは考えていないので、やっぱりニ トやフリ タ とは結婚はできない。かくして、恋人はいるが、結婚に踏み切れないという女性が増えてくるわけです。