ずるずると結婚が遅くなる女性のパターンとは?

このように、男性の年収が不安定だということは、やはり結婚の障害となりますが、それ以外に、結婚に踏み切れない理由として、ライフスタイルの違いというのがあります。
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そのせいで、最近は「別居結婚」する人というのもちらほら見かけるようになってきました。わたしの友人の女性(四十六歳公務員)も、遠距離男性とお見合いし、自分の生活を何も変えなくてもいいならと、別居結婚しました。すでにライフスタイルが確立し、仕事もある妙齢の男女は譲れないものが多い。同じ家に住まないなら結婚へのハードルも低くなるわけです。結婚は「許容」ですから、こだわりの強い人同士が結婚にいたるのは、なかなかむずかしいようです。友人のセンスのいい女性編集者は、「人の選んだインテリアの中には住めない」と言います。最近は、そういうことにうるさい独身男性も増えています。背のように家のことはすべて妻任せ、ドアノブやティッシュに全部カバーがかかっているようなメルヘンな家に平気で住めるような男性は、今もいることはいますが、みんな、とっくに結婚しています。

 

とはいえ現実には、女性が結婚に踏み切れないのではなくて、彼氏が結婚に踏み切れず、そのまま永過ぎた春を過ごすカップルのほうが多いのだと思います。先ほどあげたような、女性のほうはしっかり働いているけれど、フリ タ の彼氏を養うほどのことはまだできないというのは、「女性が結婚に踏み切れない」ケース 。

 

増えてきたとはいえ、まだ少数派で、それ以外の多数派は、実は男の人のほうが煮え切らなくて、なかなか結婚にいたらないだけではないかと思われるのです。
やはり、女性からの結婚拒否には、経済的な問題が大きい。そうではない場合は、たいてい男性からのオファーを待って、ズルズル長くつき合ってしまうのだと思います。自分 から結婚をしかけるのは「焦っているようでみっともない」と、すてきな女性ほど思ってしまうのです。

 

「今のままで何の不自由もない」という言い方をする人もいます。今のまま、お互い仕事をして、お互いのライフスタイルがあって、週末だけ会うような、心地よい距離をキープしたい。しかし現実には、そういう大人のカップルが、周囲にもカップルとして認識され、長く安定した関係を続けるケ スはきわめて稀です。女性が結婚してくれなくても納得できるような魅力的な男性は、ほかの女性もほうっておきませんから。

 

結局は、女性が内心は結婚したいと願いながら、煮え切らない男性に引きずられて、そのうちに産みどきを逃してしまうことになり、がちです。子どもをもつのは本人の自由ですが、ほんとうにもったいないと思います。アメリカだったら、そういうカップルもステディとして周囲にオープンにされますが、日本の場合は、公式なカップルとはならず、結局、男性があとで別の女性と結婚してしまうことも珍しくありません。これも、男性の「待ちの王子様化」と「責任回避」からきていることでしょう。社会的
に結婚しないとまずいという束縛から解放されると、女性がよほどうまく導いていかない限り、王子たちが自分から結婚の決断をすることはめったにありません。きっかけがつかめないのです。たいてい、「できちゃった」がいちばんのきっかけです。

 

「できちゃった」以外に、長くつき合っていた人たちが結婚するきっかけというのは、意外に現実的なことだったりします。たとえば、借りているマンションの更新期限がきた、というのもその一つです。あるいは、二人とも仕事が忙しすぎて会う時聞がとれないので、じゃあ、いっしょに住もうかというのが、そのまま結婚になってしまう場合もあります。
その場合、親公認の同棲にすると、男性サイドの親が耐え切れず、「ちゃんとしろ」となって結婚が早まります。今は、同棲、入籍、親への挨拶、出産、挙式と、順番すら、さまざまです。従来型の結婚の形を整えようとすると、結婚は逆に遅くなります。

 

あとは「災害」や「テロ」など、思わぬ不幸に出会うとき、人は支えの大切さを感じます。阪神淡路大震災や 9・刊後の NYでは、結婚が突然増えたという話があります。ともかく、結婚の決断に関しては、今どき、男性を持っていてもだめでしょう。女性の側から、次の一手を仕掛けるしか、状況を打開する方法はないと思います。